♣晩秋【近隣逍遥】浄慶寺
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◆ふり向けば赤鬼の貌どんど焼 与里
フル・リタイア―を機に昨秋から参加させて頂いた地元のある集まりの仲間内の話で、拙宅から二つばかり先にある町、金程(かなほど)で今時にしては珍しく本格的な左義長(どんど焼)が行なわれていると知って出掛けてみました。
新開地の今の居所に来て早18年、伝統の習俗を今尚そのままに近い形で行なっている地域が極く近くに存在することを迂闊にも知らずにいたことに、今更ながら自分とこの地の希薄な関わり様を反省したものです。一週間前に場所の確認がてら寄ってみた会場の小学校校庭では既に孟宗竹と茅・藁などを使って円錐形の櫓(やぐら)二基が組上がりつつありました。
地元の方の説明では「櫓は伝統に基づく様式で作られ大人用の大きい方で高さ4間(7.2m)余、底辺の差渡し3間(5.4m)程で、炉を切った内部は優に10畳間を超える広さがあって祭りの宴の場に使う」と云うことでした。
その時はこれが燃えるのでは相当な見物になるだろうと想像はしていました。しかし当日のそれは著しい噴煙と巨大な焔に加えて青竹の爆ぜる音々、渦巻く風々、陶酔して佇む男達・女達と走り回る子供達が火焔を遮って作るシルエットとが織りなす想像を超える一大ページェント(野外劇)となったのであります。
そして、それら沢山の昂奮の真っただ中で私自身もまたこのステージ(舞台)に立っている出演者の一人であることにふっと気付くのでありました。
・・・やがて、煙も、火焔も、青竹の爆ぜる音も、渦巻く風も、子供達も治まって、何時始まったのか連の打ち鳴らす和太鼓の音がバックに流れ来て、厄払を終えたばかりの笑顔笑顔の男・女・子供達が大きな熾火(おきび)を囲い合って夫々が木枝や篠竹に刺した餅をかざして焼くシーン(場)もまた誠に好く出来たグランド・フィナーレ(終幕)と云うべきでありました。
消防車を待機させて炊くこれ程までも大きな裸火を身近に見ることの出来る機会に巡りあえるのは現在の都会人には希有なことでありましょう。「平安時代の宮中行事に始まって全国で広く見られる習俗となったが、東京では江戸時代、万治、寛文と、火災予防のために禁止されて以降廃れた」と云う左義長(どんど焼)を首都圏で今に残す金程地区の方々のご尽力に敬意を払うものであります。
08.01.19.PM. 痴恵歩夫
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※写真はクリックで拡大できます
◆リタイァリー木犀の風に振りかへり
◆君といる金木犀の香のゆらぎ 与里
フル・リタイアして「大学の公開講座でも受けてみよう」と探しまわった末に拙宅のある鉄道駅から二駅の所にある女子大でまだ明きのあった2講座(後期)を見つけて早速もぐり込み、また地元の同好会の一つにも参加がかなって、先ずはボケ防止?“脳トレ”の初期設定を終えることができた。
次は日毎に衰え行く体の“筋トレ”は如何したものかと考えていてハタと思いついたのがサイクリングである。自転車置場に長年放置したまゝすっかりご無沙汰していたかつての愛車を持ち出して、やおら埃を払い、注油してピカピカに磨きあげ、エアを充填していざ乗ってみると・・・これがキツイ、とてもキツイのである。
というのも、かつての私の愛車('95年製)はいっぱしのスポーツ車(半クロカン・タイプ、※下記参照)で、当時我が目一杯の体力に合わせて部品を選び組み立てさせたものなのである。そこで誠に遺憾ながら“今の私の体力が元に戻って?車体に慣れるまでの間”を条件にセミフラット・ハンドルの位置を上げ、さらにはサドルの位置をも下げることにした。そうすることで直ぐにも街に出ることができようが・・・内心は穏やかではなかった。
※フレーム+ハンドル+サドル;ARAYA-Muddy Fox Cx、フロントフォーク;TANGE-MTB 、ギア+クランク+ブレーキ+前後輪(27in);SHIMANO-ALIVIO(3×7=21段)、タイヤ;TIOGA-Blood Hound (700×38c)、全重量11kg余
一応の整備なって早速、思わぬ不調・故障に備えた工具一式を携帯して勇躍近隣へのサイクリングに出かけた。その結果、車両は何処といって以前と変わりのない好調振りを確認できたのであるが、何と我が体力の程が自らの思い込みを大きく下回るものであることを改めて自覚することとなったのである。
拙宅の周辺は丘陵とそれを作る谷間とが細かに入り組んだ地域なので等速で走るためには頻繁なギアチェンジが必要となるのだが、3×7=21段のSHIMANOの高速側ギヤは使い切れず、以前は最低速ギアで上り切れていた坂道も今の私の脚力では敵わぬことと知った、・・・整備(鍛錬)すべきは己であった。
071013.PM 痴恵歩夫
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(※写真は横浜市青葉区寺家町の保存農地の冬田。クリックすると拡大します)
今年も早や小正月、市場原理主義とITによる経済と労働市場のグローバル化による「世界的な収入格差」や、富裕層の流動資金の徘徊が生み出す「世界規模の資産インフレ」と言った「規範無きうねり」が最早その往く末(落し所)の見当も付かぬまま、走りに走って破綻への屈折点を曲りつつあるようにも見える年、折りしも1891年に統計を始めて以来と言う地球規模での記録的な暖冬である。
◇
彼は私より一歳ばかり先輩であり又ビジネス上の朋(とも)でもあった。本人は「バランス感覚」と言っていたが、自他共に許す「調整型」で鳴らした彼は対極にある「挑戦型」の私にとって貴重な存在であって、互いに調和し助け合った仲であった。
退職後は首都圏の東と西に離れて居を構えたこともあり、互いに行き来の無いのを気にする関係であった。その彼が去年の暮も押し詰まった27日に急逝したとの報に接したのは正月4日のことである。
元旦に届いた彼から私への明らかに本人の筆跡と思われる年賀状と、やはり昨年の暮に出状した私から彼への「今年は会おう」と記した年賀状が最後の「通い」となった(合掌)。
ここ2~3年の間会わずにいたことが残念であり、正月早々のやる場の無い感慨がしばらくは断ち切り難いものとなってしまった。身の回りで突然こんなことも起こる年齢になってしまったと言うことか。(写真はクリックすると拡大します)
◇年賀状目出度くもなし朋(とも)の逝く
◇日脚延ぶ我藁塚(わらづか)も影法師 与里
2007.01.15.AM. 痴恵歩夫
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