♣早咲きの蓮花【近隣逍遥】5月は五月病?
「青葉茂れる薫風の季節」、「山野の木々の緑も里の草花も、夫々が活き活きと輝く季節」、「露には未だ少し間があって空もよく晴れて、夏の初めの爽やかさがそこかしこに満ちている」、「からりと晴れた日は、木々の葉がひときわ美しく照り輝いて、夏の感じが伝わってくる」、以上は何れも著名な俳人達により編まれた「現代歳時記」にある五月の時候への賛歌?です。
五月の時候の欄の片隅に「卯月(陰暦の四月)は現行暦では五月に当たり、卯の花が白い小花を咲かす頃には雨が降り、五月晴れが遠のくこともある」と予防線が張ってあるとは言え、今年の五月の五月とは思えぬ「体たらく」たるや!いやはや呆れ返ってものも言えぬ程です。
世間には「五月病」というものも存在するようですが、湿気の多い気候が不得手な私は昔からこの季節が好きで、好きでたまりません。大袈裟なようですが毎年、毎年この月を待ち焦がれるようにして迎えるのですが、今年は雨、雨、雨の毎日で何と先の21日の東京の薄日よりが11日振りということで、うっかりすると太陽系に居ることも忘れてしまいそうです。
先日は悔しさの余りに「五月君、今年の君の働き振りには愛想が尽きた、この一年待ちに待った僕の気持ちを如何してくれるのか、納得いくよう説明してくれたまえ!」
とやったところ脇から六月が遮って「まあまあ、しおのさん、もう間もなく私の番の6月です、6月に入ったら五月病の“奴”とは違ってこの私がしっかりと雨を降らせて歳時記どおりの梅雨にしますから、ここは私に免じて今年の奴のことはどうか赦してやって下さい」!?
お後には続く言葉もありません。写真は今年の「太陽系に有るまじき五月の体たらく」の犠牲者達。
◆去る五月二十一日、小雨を突いての散歩途上に見付けた季節外れの露草の花(花時6~9月)
◆五月当初の甘言に乗って5/13に可憐にも咲いて見せたものの、日照不足で心ならずも短命だった睡蓮の花(花時7~8月)、合掌。
2003.05.25 痴恵歩夫
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