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2008年9月

2008年9月21日 (日)

♠秋【じじぶつぶつ】ぎくっり腰徒然

262_6 ※写真はシチリア・パレルモの市場、クリックで拡大します

顔洗いぎっくり腰を発症すこれはテロルか魔女の一撃

横臥せし日々長引きて不精髭いよいよ白きにわれは驚く

わが鏡影にカイゼル髭の祖父浮かぶいっそ伸ばさんや無精髭

髭面の祖父憑依(ひょうい)せし鏡中に己が髭面手入れしてみる

決着を付けねばなるまいチョビどじょうカイゼル髭か明日は歌会

バーバーチェアー拷問台なれば蓬髪も無精髭もぎくり腰ゆえ

蓬髪と無精髭とステッキのわがペガサスはまだ翔けたがり

                                   頼彦

080921 浪漫老翁乱

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2008年9月 7日 (日)

◇薬師苑【一日行】処暑吟行

Photo_2 ※写真はクリックで拡大します

これからは秘仏への道秋の蝶

蝉残暑アブラミンミンつくつくし

咲き残る巨(おお)きカンナや峠道

                          与里

                        

 この夏の猛暑の後に毎日のように襲ってきた豪雨禍も治まり一転して晴天に恵まれた九月初頭の一日、句友との吟行で町田市にある薬師池公園を訪ねました。

 園内の道も草木も昨夜までの雷雨に未だ濡れそぼり、そこここに青々とした葉付き団栗が散っています。切り通しの崖は度重なる豪雨に洗われて研ぎ出された悠久の断層が滴る清水に朝の光を反射しています。

 そして、忙しげに立ち働く園丁達があちこちと目に付き、行き交う蝶や蜻蛉、激しく鳴き競う蝉たちも、久方振りの晴天の秋を生き急ぐかのようです。

 公園に到着して最初に巡った蓮池に一面繁茂した大賀ハスの葉とその上に突き出る未だ実をもった花殻の巨大振りに文字通り一同ビックリ仰天。

 この時期は端境期のこととて、評判の梅、桜、藤、花菖蒲、アジサイ、蓮花、ツバキ、紅葉はおよそ見るべくもありません。

 しかし、軒深く今日ここ一番の日陰作っている薬医門(古建築)脇から入る270種もの野草を集めたという万葉草花苑は句友の興味を大いに集めたようでした。

吾がやどに韓藍蒔き生(あ)れし枯れぬれど懲りずまた蒔かんとぞ思ふ       山部宿赤人

※万葉草花苑にある歌碑。 韓藍=からあい、ケイトウ(鶏頭)のこと                                                                               

 移築展示の古民家や薬師池など昼食をは挟んでゆっくりと散策して、秘仏薬師如来がご本尊の薬師堂にお参りしてその足で七国山ファーマーズセンターでの句会に臨んだ。

目をとじて佛とおなじ薫風裡    中村菊一郎

※薬師堂の句碑 

 句会に入会して未だ10か月ほどで吟行初参加の小生であったが、やはり肝心の句作りの方はさっぱりであった。

 それに付けても、途上のよく見なさい、発見しなさい、メモを取りなさいと主宰や句友諸先輩の適切なアドバイスのあったこと、折々でのそれとない互いの気配りや、神田明神下の老舗“みやび”の美味しい幕の内弁当の用意(予約)等々に、この世界の「充分に気を利かせた質の高い大人の付き合い」に感じ入った一日でありました。

 

080907  痴恵歩夫

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